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全部再資源化事業者認定

ISO14001とは

解体自動車(廃車ガラ)を鉄鉱の原料として電炉・高炉に直接投入するリサイクルで、シュレッダーダストが発生しない処理方法です。電炉・高炉業者においては、銅などの不純物が混入することにより鉄鉱の品質が低下するという問題が懸念されます。この対策として、解体段階で、受入条件に合った廃車ガラを提供する為に、より細かい分類を実施する前処理工程の整備が必要となります。また、この設備において製造された廃車ガラプレスは鉄資源として輸出できる可能性があります。

全部再資源化の特徴

1.再利用。再生が可能な部品・部材を回収することにより、リサイクル率が向上します。
2.事前解体を十分に行うことにより最後には鋼板のみの廃車ガラとなり、これをサイコロプレス品として完結させる為、シュレッダーダストが発生しない処理方法です。
3.モーターや配線などの銅分をはじめとする非鉄金属などを最大限に回収することにより、鉄鋼の高品位化が図られます。
4.燃料・オイル・廃冷却材やフロンなどを徹底的に回収して適正処理を行い、環境への負荷を軽減しています。

全部再資源化認定

自動車リサイクル法においては、自動車製造業者等(自動車メーカー及び自動車輸入業者)が、解体事業者委託してASRを生じさせない方法で解体自動車を国内でリサイクルする場合に、自動車製造業者等が主務大臣(経済産業大臣及び環境大臣)の認定を受けた場合には、シュレッダーダスト部分のリサイクル料金払い渡しを受けることができる制度が設けられています。
なお、認定にあたっては、自動車製造業者等、解体業者、電炉・高炉業者等が具体的なスキームを組むことが前提となり、そのスキーム全体の実効性・確実性が問題ないと判断された場合に認定されることとなります。

シュレッダーダストとは

工業用シュレッダーで廃家電や廃自動車を破砕し、金属などを回収した後に、産廃として捨てられるプラスチック・ガラス・ゴムなどの破片の混合物。水銀・鉛・カドミウムなどの重金属や有機溶剤等を含み、環境汚染の可能性が高いため、96年から管理型処分場に埋立処分することが義務付けられました。
廃家電系のシュレッダーダストもありますが、具体的に問題なのは「自動車シュレッダーダスト(ASR:automobile shredder residue)」です。破砕業者が廃棄する廃自動車シュレッダーダスト(破砕屑)は、車輌重量の約20%の割合で発生し、年間120万トンにのぼります。しかも軽くてかさばるため、埋立地の延命の点から、減容固化を含む発生削減と有効利用手法の技術的確立が急務となっています。